2009年9月24日木曜日

Googleの冷却装置のないデータセンタ(2009年7月稼動開始、ベルギー)

ちょっと古いですが。

http://www.datacenterknowledge.com/archives/2009/07/15/googles-chiller-less-data-center/

[Year-Round Free Cooling]
The climate in Belgium will support free cooling almost year-round, according to Google engineers, with temperatures rising above the acceptable range for free cooling about seven days per year on average. The average temperature in Brussels during summer reaches 66 to 71 degrees, while Google maintains its data centers at temperatures above 80 degrees.
So what happens if the weather gets hot? On those days, Google says it will turn off equipment as needed in Belgium and shift computing load to other data centers.
~以下略~

(訳)
■年中無料の冷却装置
Googleのエンジニアの話では、ベルギーの気候はほぼ年中無料の冷却装置をもたらしてくれ、
気温が許容範囲を超えるのは平均で年間7日間だけだという。
ブリュッセルの夏の平均気温は66~71゜F(約19~22゜C)に達するが、
Googleのデータセンタは80゜F(約27゜C)以上で管理されている。
「もし気温が上がったらどうするんですか?」と訊いたところ、
「そうなったら、ベルギーの(データセンタにある)装置の電源をを必要なだけ落として、
他のデータセンタに計算負荷を移すよ」、とGoogleは語った。



自然冷却できないほど気温が上がったら冷房を使うのではなく、スイッチを切って冷えるのを待つらしいです。
お客さんのサーバを物理的にあずかっているとこんなことはできないのですが、
クラウドなら、こうやってコントロールすることも可能になります。
面白くないですか?意外と札幌とかでできたりしないでしょうか?
このブログの後ろのほうには「月を追いかける」とか不思議なタイトルがありますが、
つまり世界中の中で夜になっている場所のデータセンタだけを稼動させ
冷却装置の稼働時間を抑えて消費電力を節約すると共に、安価な夜間電力を使ってクラウドを運営する、という構想です。
確かにGoogleなら可能にする(An Enabler)かもしれないですね。

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